モルモン宣教師の問題

●若過ぎる(上の写真でもわかります) 男性は〇〇長老、女性は〇〇姉妹と呼ばれます。 私が宣教師だった頃、同僚が「大体、長老とか言いながら、あんなに若いしさ。」と言ったことがあります。  モルモン教会では、男性は18歳、女性は21歳から伝道に出ます。小さいころから、私はお年玉を貯めて、宣教師になった時の為に、と、無駄遣いしませんでした。  若すぎる故、いろんなことが起こります。 私が宣教師だった時のエピソードは以下の通りです。 ー自転車でおばあさんをはね、入院させた長老がいました。 ーアパートの屋上で、自分の誕生日にTシャツを燃やして消防車を呼ぶ大騒ぎを起こすした人も。 ー日本語があまりにも下手で、相手の言っていることも理解できないので、何度も同じ質問を繰り返し、求道者を不安にさせるアメリカ人宣教師がいました。当時、英語が話せなかった私は一緒にいてフォローするのが大変でした。 ー女性の求道者にキスをしてまわる長老がいました。 ー宣教師の大会をすっぽかしてデートに行った長老と姉妹がいました。 ー私の一番初めの同僚は、彼女が今まで組んだ同僚のありとあらゆる悪口を私に教えたので、正直、伝道が怖くなりました。 ーマクドナルドやKFC、Mrドーナツのごみ箱に入り込み、捨てられたけどまだ食べれる物をとってきて食べる、30年くらい前までは、日本ではたくさんのモルモン宣教師がこれをやってました。伝道本部の車でいろんな場所を回ったこともありました。取って来たドーナツを冷凍庫に入れ、一週間毎朝ドーナツを食べ、気持ち悪くなりました。 ーその気もないのに求道者に優しくして、伝道が終わったら結婚したいとか言って、結局結婚しなかった長老がいました。2人いました。 ー初めて同性の同僚と四六時中一緒にいることによってホモセクシュアルに目覚め、宣教師を解任された姉妹たちもいました。 伝道部長の監視下で一緒に生活している訳ではないので、ルールを破ることは簡単です。恋をしたい衝動にかられるこの時期に、それを封印するのも楽ではありません。 ●強制的なモルモンの布教活動 モルモンは全てのふさわしい男性は宣教師になりなさい、と教えるので、嫌でも行かされるケースがあります。女性は結婚の方が優先です。もし、結婚していなかったら、行くようにと勧められます。 モルモンの家族で、もし、息子が18歳で伝道に出たくない、と言い出したら大問題です。ふさわしくない、又は信仰がない、脱落者、反抗者、とみなされます。親はものすごく心配し、憤慨し、大変なことになります。  私がユタにいた時、ある家族がいました。長男は非常に頭の良い子で、モルモン教会に既に行くのをやめていていました。次男は伝道に行くつもりでしたが、ギリギリで行くのをやめました。ずっと葛藤があったのでしょう。これは私の近所では大きなニュースとなりました。周りはみなモルモンでしたから。  この家族はおじいちゃんが日本人で、横浜の有名な熱血モルモンです。ですから、孫が伝道に行かないというのは恥(ハジ)なのです。  次男は周りから「弱い」とレッテルを貼られてしまいました。  私が名古屋で伝道していた時、あるアメリカ人宣教師が伝道をさぼり、毎日教会で映画を借りて見ていたのを覚えています。きっと無理やり来させられたのでしょう。  車を買ってやるから伝道へ行ってくれ、と言われてた人もいた、と聞きました。  ラジオで「僕は無神論者だけど、伝道に行かないと親に捨てられるから仕方なしに伝道に行く。」と告白している男の子もいましたね。  教会側は、「強制はしていないです」と言いますが、これは真実ではありません。息子が伝道に行くということは、モルモンの家族にとってはものすごく大事なことなのです。実際、私は若いとき、自分は絶対に伝道へ行った人と結婚する、と思っていました。信仰のバロメーターともいえる、モルモン社会のステイタスの一つなのです。  これに対して、他の普通の教会は牧師になりたい人がなります。全員が布教活動へ行くことはありません。まあ、ここでも親などに強制される可能性がないとはいいませんが、モルモンよりははるかに少ないでしょう。 ●勉強不足 道端でモルモン宣教師に話しかけられたら、「宣教師訓練センターに入る前に、自分一人で、モルモン書を最初から終わりまで何回読んだことがある?」と聞いてみましょう。ほとんどが、「1回」「2回」と言うでしょう。聖書も同じでしょう。  私が宣教師に「モルモン教会は真実の教会じゃないと思って私はモルモンをやめたのよ。」と説明すると、ほとんどが「モルモン書を読んで祈りましたか?」と尋ねます。私が「12歳の時から1年に2回は読んだ。35歳まで続けた。何年も祈ったわよ。」と言うと、みんな黙ってしまいます。  深く考えずに親と教会に行き、聖典もろくに読んでこなかったのに、突然宣教師になって偉そうなことを言っても、所詮はにわか宣教師に過ぎません。 「私はモルモン教会が唯一真の教会だと知っています」と彼らは言いますが、自分の教会の歴史を知りません。教祖ジョセフ・スミスが34人もの女性を妻にしたこと、その3分の1は既婚者で旦那さんんの多くが忠実なモルモンだったこと、黒人に神権を与えず、これは神の命令だと教えてきたこと、最初の示現にいくつものバージョンがあることなどをほとんどの宣教師が知りません。  モルモンが過去に罪のない多くの女子供を虐殺したことも知らないし、ヒンクリー長老たちがある人物にだまされて、偽造文書を教会のお金で購入し、本物かもしれないと信じたこと、いたるところへ宣教師を送り込み、改宗してないのにバプテスマを施し、数を上に報告していること、これに反対する信者や宣教師に圧力をかけて文句を言わせないようにしてきたこと、教祖が神の啓示を受けて銀行を建てたけれど倒産させて多くの信者が一文無しになったこと、これらを何も知らないのです。  だから、自分の教会がただただ、正しくてそれを理由に迫害された、と思っています。無知だから、こんなことが言えるのです。高慢なのです。   【カトリック牧師は何年も勉強している】 先日、溝の口駅付近を自転車で走ってたら、カトリック教会があったので、ピンポンを鳴らしました。すると、おじいさんの牧師さんが出てきました。 彼は、牧師になるのに6年間、住み込みで神学校に通い、その後イタリアで2年勉強したそうです。みんんがイタリアへ行くわけではないけれど、プロテスタントの牧師さんも何年か勉強するらしいです。もちろん、聖書を何度も読んでいます。 ●準備不足  モルモン宣教師は外国へ行く宣教師は2か月、自分の国や母国語が話されている国に行く人は1か月、訓練センターで勉強します。   【MTC(宣教師訓練センター)での生活】 ここに入ると、勝手に門の外へ出てはいけません。同僚があてがわれ、2人組又は3人組で行動します。2段ベッドで寝ます。女性は4人で一つの部屋を。男性は6人でシェアします。朝、昼、晩の食事をカフェテリアで食べます。あんまり食事はおいしくありません。でも、アイスやフルーツ、ジュースは食べのみ放題です。親や友達が会いに来たり、電話を受けたりしてはいけません。 MTCには床屋があります。男子は頭髪や丸刈りはしてはいけません。これはここで先生をしている男性も同じです。 実は先生もカフェテリアを使用できます。私はBYU(ブリガム・ヤング大学)の生徒だった時、MTCで先生のバイトをしてました。時給はとっても安かったですが、食事は一食2ドル50セントと安く、よくここで食べました。  ある時、教えようと教室へ行ったら、2人がお休みということでした。 「カフェテリアのハンバーグ、食べました。おなかいたいたい、です。」 と、たどたどしい日本語で他の宣教師が教えてくれたのを覚えています。 ゴムのように固いハンバーグが出ることがありました。  ところが、伝道部長さんたちは豪勢なごちそうが出るんです! 私が先生をしていた時、知り合いの日本人の夫婦が伝道部長夫妻になる訓練を受ける為に、MTCにやってきました。奥さんから連絡を受けた私は、会いに行きました。彼女が言うには、伝道部長たちは違う食事を出され、とっても豪華で、もう、食べられない、といってるのに、もっともっとと勧められるそうです。  下っ端の宣教師たちはまずくて安物だと有名な物をを食べさせられているのに、何と不公平なのでしょう!私はむっとしたのを覚えています。 食事の合間に教室でレッスンを受けます。朝の先生、昼の先生、夜の先生はそれぞれ違います。昼は、みんな眠くなって居眠りする宣教師が続出します。が、私はでっかい声で話し、部屋の端から端まで飛び歩いて教えたので、居眠りできなかった、と教え子に言われました。  教え子たちの為に日本食のお店に行ってコアラのマーチ、ラムネなどの日本のお菓子を買ってきて庭でみんなで食べたことがあります。すっごく喜んでました。  クラスは10人位の宣教師がいます。先生になるには、実際に教えるデモンストレーションという形の採用試験をパスしてからなります。ほとんどの先生はBYUに通っているアメリカ人です。日本へ行く宣教師には、日本へ行って伝道して帰って来た帰還宣教師が教えます。私は本当の日本人でしたが。 私は日本語の文法を教え、聖典の勉強を一緒にして、道行く人にどう話しかけるか、どうやったら立ち止まってもらえるかなどのコツを教えました。  又、宣教師の属性がバプテスマへのカギでもあり、宣教師がルールを守って、正直でよく働き、常に奉仕する良い人間になるようにと励ましました。全てマニュアルに書いてあるので、その通り教えますが、自分の経験も話しました。  しかし、下っばの信者には正直になれ、と教えながら、ジョセフ・スミスを含め、多くの12使徒やリーダーたちが平気で今もウソを言っている事実を目の当たりにして、腹が立ちます。 ずっと座ってると大変なので、庭でじゃんけんぽん、あっち向いて、ホイ!をしながらのゲーム形式ででレッスンを暗記しました。私の時代にはレッスンプランというのがあり、はがきサイズの薄い冊子がいくつかあり、これを全て暗記しなければなりませんでした。レッスン1には神の属性や前世と現世と来世について書いてあったと思います。次々と神殿の身代わりの儀式や十分の一、知恵の言葉について教えるようになっていました。  非常に問題だと思ったのは、2回目のレッスンに、バプテスマチャレンジが組み込まれていたことです。これは当時、信じていた私でさえ、早すぎると思いましたね。 今は、レッスンプランは廃止されており、暗記をする必要はありません。 自分たちの好きなように、教会のテキストやビデオを使って教えてよいそうです。 宣教師は朝6時30分起床、夜は10時30分に寝ます。 毎日運動する時間があり、体育館でバスケットボールしたり、バレーボールしたり、外でサッカーしたりします。親や友達に電話してはいけません。テレビやインタ―ネットを見てはいけません。教会が許した歌や、書物以外に触れてはいけません。 こうして毎日何時間も外国語を勉強し、聖典を読み、他の全ての世界と隔離されてモルモン教会の教えを世界中の人たちに広めに外へ出て行くのです。 ●世の中にいながら、世の中から隔離される 宣教師の期間は、男性は2年間、女性は1年間半です。  男の子は4人から6人、女の子は2人でアパートを借りて住みます。毎月、教会から自分の口座に一か月分の生活費が振り込まれるのでそれをやりくります。といっても、このお金は自分又は親が出しているのですが。 ここで、宣教師の暮らしのルールを挙げてみます。 ①家族や恋人、友達にに電話してはいけない。出来るのは年に2回、クリスマスと母の日だけ。(母親がいない人はどうするんだろう?) ②朝は6時半起床、夜は10時半に就寝。 ③週に一度、Pーdayという、準備の日(preparation day)があり、その日には日中伝道せずに家でゆっくりしたり、遊びに行ったりしても良い。例えば、動物園やハイキングはしても良い。しかし、ディズニーランドなどのテーマパークに行ってはいけない。夜は伝道する。 ③テレビやラジオ、インターネットを見てはいけない。教会が許可した書物や音楽以外に触れてはいけない。スターウォーズなどの映画を借りて見てはいけない。 ④水泳してはいけない。 ⑤自分たちの行動範囲が決めっれており、そこから基本は出てはいけない。しかし、許可を得れば可能である。 ⑥伝道部長に毎週メールで手紙を送る。(伝道部長とは、宣教師たちのお父さんのような存在で、責任者である) ⑦毎日夜9時までにアパートに帰る。 ⑧銭湯に行ってはならない。 ⑨週に一度、奉仕の時間を作ること。例えば、老人ホームで掃除したり、なんでもよい。 ⑩常に同僚と二人で行動する。 ⑪自転車に乗るときは、必ずヘルメットをかぶる。 ⑪異性とデートしてはいけない。 ●経済的な負担が大きい 一人の息子が伝道に出るとしましょう。いくらかかるでしょうか? ①まず、2年間で200万円。これを教会に渡します。分割でもよいです。 ②もし、この息子が私立大学に通っていて、休学して行く場合。  授業料の半額を、籍を入れておくために払います。  文系なら50万円×2年=100万円。  理系なら、75万円×2年=150万円。 ③次に、見えないお金です。普通に2年働いたら、 新入社員でも年間の給料が250万円×2年=500万円。  200万+150万+500万=850万円    知り合いで、仕事をやめて伝道に出た女性がいました。伝道から帰ると、バブルは崩壊しており、派遣の仕事を見つけるのがやっとでした。 【夫婦伝道】 教会は夫婦伝道も奨励しています。子育ての終わった夫婦が一緒に伝道に行くというものです。期間は1年~1年半位。私の両親は北海道へ行きました。アパートを自分で借りて、礼金・敷金など、全て自腹です。北海道までの飛行機代も自腹。どこへ行くかにもよりますが、大変ですね。 私の実家では、私を含め、3人の妹と弟が一人、全部で5人伝道に出ました。 みんなで伝道に費やした額は、3500万円くらいでしょうか? マンションが一室、買えます。 知り合いのモルモン家族で、子供の多いところでは大学をあきらめる人もいます。 私自身、伝道資金を貯めるのにものすごく働きました。それで体を壊しました。 私の母は、いつもいつも働き、教会の活動で忙しくて、私は自分の悩みを打ち明けることが出来ませんでした。他の宗教よりもはるかに経済的負担が多いです。 ●転勤を伴うシステムの為、無責任になりがち 宣教師たちは、2年の間に5,6か所に転勤します。私は名古屋伝道部でした。一ノ宮ワード、名東、敦賀、犬山、岐阜などを転々としました。そのたびに違う同僚があてがわれます。  一つの所に留まらない為、誰がにバプテスマを施しても、その後のフォローアップが出来ません。又、信仰のない人や精神的障碍者を数目当ての為にバプテスマして、あとはサヨナラ、ということもあります。地元の信者がそのしりぬぐいをすることになります。こうしてフォローされない新改宗者は、そのうち教会を去り、メンバーシップだけが残るのです。 ●数目当ての伝道 モルモン教会は、今まで、多くの場所で、改宗ではなく、バプテスマの数を出すことを目標としてきました。詳しくは他の場所で載せますが、かなりひどいです。  私が宣教師の時、名古屋伝道部である月に、2人のバプテスマがありました。 伝道部長は、宣教師大会で、たった二人とはどういうことだ?と私たちを叱りました。彼も、上のリーダーたちから叱られたそうです。  この、数を出すプレッシャーは、今でも存在します。人の心にキリストの愛を届けその人の人生を幸せにすることではなく、数を出して教会が広がっているイメージを作り出す方が大事なのです。 ●精神的自立を妨げる 18歳~21歳は、本来自分の将来をどうするか、決める時期です。就職する前に、多くの若者がインターンシップを受けて自分にあった仕事を見つけようとします。 自分のアイデンティティを確立するときです。 この時に、全てを教会にゆだね、自分の考えを持ってはいけない、と教えるのは問題だ、と、ある元モルモン信者が言っていました。  人間は自由でいるより、何かに頼って生きていきたいと思う傾向にあります。 人生の岐路に立つ大事な時期に、世の中から隔離されて親にも相談出来ず、言われたことをやればよい、という環境に自分を置くことは非常に危険だ、と彼は言っています。本当にそうかもしれません。

モルモン教会に裏切られて Betrayed By Mormon Church

モルモン教会でのエピソード、事実を調べ翻訳し、書いています。モルモン教会の教えによって苦しんでいる人を救う目的です。 I am writing about my experiences at the Mormon church. I want to help people who are suffering from Mormon teachings.

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