サラ・キングスリー(ホウ・クリーブランド・スミス・スミス)

ジョセフ・スミスの13番目の妻

サラは、ノーブーの扶助協会ででエマ・スミスの第一福会長だった。エリザベス・ダーフィーとパティ・セッションズと同様、ジョセフの年配の妻だった。夫のジョン・クリーブランドと結婚していながらジョセフの妻になった。ジョンは非モルモンだったが、ジョセフと教会に友好的だった。エライザ・スノーやデスデモナ・フラーと同じ様によく幻を見る人だった。夫を捨ててユタへ行こうとしたが、ブリガム・ヤングに夫の下へ帰るように言われ、一生、異邦人の間で生きた。娘のオーガスタはモルモン男性と結婚し、ユタで多妻婚の中に生きた。 生い立ち ●1788年10月20日生まれ。兄のエビニーザと仲良し。 ●父死亡、母が再婚。 1番目の結婚 ●1807年12月7日、19歳でジョン・ホウと結婚、息子をもうけた。  海の貿易をしていた。が、死亡。息子も後に死んだ。 2度目の結婚。 ●1826年6月10日、37歳でジョン・クリーブランド(36歳)と結婚。 娘オーガスタ生まれる。 ●夫ジョンは スウェーデンボージャンという宗教に入った。  この宗教はモルモンと似ていた。天国がいくつかの栄光に分かれていること、生まれる前の世界の存在、霊の妻の教え(一夫多妻)等がそうである。  そこでサラは娘のオーガスタをモルモン教会へ、ジョンは息子のアレクサンダーを スウェーデンボージャンに連れて行った。  子供たちが大人になったら行きたいところを自分で選ぶことになった。 ●1835年、サラは夢で示現を見た。6歳の娘、オーガスタも同じ夢を見た。 大きな部屋にいると、ドアが開いて、背の高い、真っ白な服を着てサンダルをはいた穏やかな顔をした男性が入って来た。彼はサラにおじぎをした。そしてくるくる巻いてある羊皮紙を広げ、これを読むようにと言った。そこには大きなギラギラした文字で「見よ、私は大いなる喜びの知らせを持ってきた。」オーガスタにこれを読むようにと言ってから、彼はもう一つのドアから出て行った。 この直後に違う天使が現れて、同じことを行った。12人の天使が次々と現れて同じように出て行った。一番最後の天使は、美しい光の輪を頭につけていた。 サラは、娘のオーガスタに、きっとこれは何か素晴らしいことの起こる前触れよ、と言った。  その後、サラはモルモンの宣教師が「見よ、私は大いなる喜びの知らせを持ってきた」というのを聞いてモルモン教会に入った。娘オーガスタも一緒に。  しかし、こんなひどい宗教に入らないようにと友達に諭された。  それでもモルモンに入った。 ●1839年2月15日からエマとその子供たちがクリーブランド家に住み始めた。  この時、クインシーに住んでいた。  ジョセフ・スミスはリバティーの牢獄にいた。ジョセフは脱獄し、クリーブランドのエマの所にやって来た。 3度目の結婚。 ●54歳で扶助協会の第一副会長になった。そして、エマと一緒に、多妻婚のうわさを鎮めようとした。サラはエマに、自分がジョセフの妻であることを言えなかった。 ●サラも又、異言を語った。 ●1842年6月29日前に、54歳でジョセフスミスと結婚。この日にサラはイライザ・スノーとジョセフ・スミスの結婚式で証人となっていたから。  夫のジョンは非モルモンだった。が、ジョセフの友達だった。  恐らく、ジョンは自分の妻がジョセフと結婚したことはh知らなかっただろう。  メリー・ライトナーの夫も同じだった。 ●1846年1月15日、ノーブー神殿にで、56歳で、サラはジョセフ・スミスと永遠の結婚をした。(for eternity) ●4度目の結婚 次に、ジョン・スミスと言うモルモン男性と結婚(for prozy)身代わりと言うこと。これは for time.つまり、この世での結婚。  本来は夫のジョン・クリーブランドが proxy (代理)でこの世での結婚をサラとするのだが、ジョンはモルモンではないから、サラはジョン・スミスと結婚した。 でも、サラはジョン・クリーブランドと住み続けた。 ユタに行かずに非モルモンの夫と異邦人の中で生きる ●モルモンたちは西へ行った。サラは夫に言わないで子供たちと共に西へ。  プレセンディア・ハンティントンと同じ。 ●ところがここで、ブリガム・ヤングがサラに、息子アレキサンダーを連れてジョン・クリーブランドの所へ戻るように言った。娘のオーガスタとその夫は悲しんだ。 ●サラと娘のオーガスタは手紙のやり取りをした。 ●娘オーガスタの夫は他の妻をめとった。多妻婚の始まり。 ●ジョセフ・スミスのとサラとの結婚の代理人として式に出席したジョン・スミスは  死亡。 ●モルモンのいないイリノイで、サラはモルモンとして生き続けた。 ●1856年4月21日、死亡。 私の感想 なんだか、モルモン女性の生涯は、男のリーダーたちによって決められてしまうもの のですね。ブリガム・ヤングはジーナ・ハンティントンには、夫のヘンリーと離婚して自分の妻になれ、と言ったのに、サラに対しては夫の所へ戻れと助言しています。 そしてその通りになります。女性は男性の敷いたレールの上を歩いていく、それが自分の望んだことであろうとなかろうと。男尊女卑だ、とトッド・コンプトン氏は言っていますが、その通りなんだな、と改めて思います。  サラは、自分だけを愛してくれる旦那と暮らせて良かったと思います。 多妻婚を強いられて、夫に愛されない人生をおくった人たちより、幸せだったと思います。

モルモン教会に裏切られて Betrayed By Mormon Church

モルモン教会でのエピソード、事実を調べ翻訳し、書いています。モルモン教会の教えによって苦しんでいる人を救う目的です。 I am writing about my experiences at the Mormon church. I want to help people who are suffering from Mormon teachings.

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