メリー・エリザベス・ローリンズ・ライトナー (スミス・ヤング)
メリー・エリザベス・ローリンズ・ライトナー(スミス・ヤング)
ジョセフ・スミスの9番目の妻
非モルモンの夫アダムがいなたがら、同時にジョセフ・スミスと、ジョセフの死後はブリガムと結婚していた。それでも、最後までアダムを離れなかった。年をとるにつれて、教会から見捨てられたと感じたが、教会を離れることはなかった。時々、公の場で自分がジョセフ・スミスの妻であることを証した。
10人子供を産むが、その多くを失う。
メリーのは日記には、彼女が経験した数々の霊的経験が書かれている。しかしその反面、教会リーダーへの不満も多く、ブリガムや他のリーダーたちに、お金を援助してほしい、とせがみ続けた。アダムの仕事がどれもうまくいかないので、生活が非常に苦しかったのだろう。この点ではエミリー・パートリッジと似ている。
【生い立ちとモルモン教会との出会い】
●1818年4月9日生まれ。父、ジョン・ポーター(26歳) 貿易の仕事してた 母、ケザイア(22歳)
兄のジェームス ヘンリーと妹のキャロライン
●2歳半の時、父が船の難破で死亡。メリーと母と兄弟たちは、母の妹夫婦ギルバート夫妻と一緒に暮らした。
●オリバー・カウどりたちがインディアンたちに伝道していた時に、オリバーが
言った言葉が当時の新聞に書いてある。オリバーは
「あと数年でこの世は滅びると予言した。
彼は避難する為の街を建設しなければならない、
そしてこの世で彼と彼の仲間だけが、イエスの御名によって教える資格を持っている。そしてイスラエルの失われた部族であるアメリカンインディアンを集めて改宗させるのだ」
と言ったと新聞に載っている。
【モルモンへの改宗】
●これを信じて1830年11月、メリーは12歳でパーレー・P・プラットからバプテスマを受けた。
母とニューエル・ホイット二ーも同じころに受けた。
シドニー・リグドン(牧師だった)と彼の信者たちも受けた。
メリーはモルモン書をいっきに読んだ。
●1831年にジョセフ・スミスが訪ねてきた時、ホイットニーは熱心な若いメリーのことを話した。ジョセフはメリーに会いたいと言い、メリーに会ってじっと彼女の目を見つめたので、メリーはジョセフが自分の心を読めるのではないかと思った程だった。彼は彼女の頭に手を置いて祝福した。
●数日後、ジョセフの家に行って集会に参加した。ジョセフは説教中に、急に話すのをやめて「今、ここにイエス様が来ています。私は主と顔を会わせて話をしました。主が皆さん全員が私と一緒に主の王国に行くとおっしゃった、、、、」と言った。そして、ものすごく長い間祈ったので、そこにいた人たちの数人は起き上がって少し休んでから又ひざまずくという状態だった、とメリーは書いている。
【ミズーリのジャクソン群インディペンデンスでシオンを築きはじめる】
●みんなでインディペンデンスに引っ越し、母は再婚する。
●メリーはオリバー・カウドリやトーマス・B・マーシュが異言を語っているのを聞き、翻訳した。しかしこの賜物は、ジャクソン群から追い出された失われた、とメリーは言っている。
【迫害に耐える】
●メリーはとても服を縫うのが上手だった。リルボーン・ボッグス(Lilburne Boggs)という、州知事の家に行って服を縫ったところ、ボッグス家の人々が彼女をとても気に入り、モルモンをやめて一緒にここに住まないか、と勧められたが、断る。
●暴徒たちが「Book of Commandments」という、後に教義と聖約になる本を破壊しようと印刷オフィスにやって来た。メリーと妹のキャロラインは隠れてそれを見ていてて、すきを見て、印刷した紙を出来るだけ拾い集め、逃げた。
この同じ夜にエドワード・パートリッジ監督は暴徒に羽とタールを塗られた。
(後にエドワードの娘たちエミリーとエライザもジョセフの妻となりますが、嫉妬にかられたエマによって家を追い出されます。ジョセフはエマを説得してくれなかったんです。)
●暴徒たちによってジャクソン群を追い出される。
●1834年、シオンのキャンプ(Zions Camp)がオハイオからミズーリへ来て、メリーたちの家で休んだ。ジョセフ・スミスもこの中にいた。
【非モルモン男性との結婚】
●1835年8月11日、17歳で、25歳の非モルモン、アダム・ライトナーと結婚。子供も生まれ、ファー・ウェストに引っ越し、店を開いて商売を始めた。
●この頃、反モルモンの暴徒たちに家などを破壊されることが多く、非モルモンであるにも関わらず、アダムは食べ物をモルモンたちに届けるという、命がけのミッションを果たした。多くのモルモンが殺された。
家を追い出され、食べる物はコーンミールしかなくて、家族は病気になった。
●1840年10月18日、2番目の子供が生まれる。
アダムは大工仕事をし、メリーは縫物をしたが、銀行がつぶれて財産を失った。
●アダムはモルモン男性たちに2000ドルを貸していた。しかし、彼らは銀行がつぶえたことを逆手にとって、負債を払うことを拒んだ。アダム自身も銀行がつぶれて大変だったのに。(1837年に、ジョセフ・スミスの建てた銀行が倒産したのです)
●あるモルモンは豚肉の入ったタルで金を返したが、すべて虫に食われていた。
●アダムは又仕事を失い、メリーは絵のレッスンを教え、生計を立てた。生徒の中には、ジョセフ・スミスの養女ジュリア・マードック・スミスやサラ・アン・ホイットニー(後にジョセフの妻となる)もいた。
●メリーは自分が予言者ジョセフの妻になると霊的な予感がしていた。
「私は長年の間、自分が予言者ジョセフの妻になった夢を見続けていました。こんなこと考えたら罪だ、と思ったけど。だから、神様に祈り、この夢を私から取り去って下さい、と頼んだのです。」
【予言者ジョセフ・スミスから求婚される】
●1842年2月のはじめに、ニューエル・ホイットニーの家で、ジョセフはメリーに求婚した。後に、メリーはこの求婚の様を何度もいろんな所で話すことになる。
ジョセフは、1834年の時点で神がメリーを妻にせよ、と命令したが、彼はカートランド、メリーはミズーリにいたので、初めはこの考えに恐れをなした。
ジョセフが以下のように言った、とメリーは証言している。
「1834年と1842年の間に天使が3回現れて、多妻婚に従わないなら、私を切り殺す(滅ぼす)ぞ、と言ったのです。又、私メリーは生まれる前から彼のもので、地獄のどんな悪魔でさえ、私を彼から奪い去ることは出来ない、と。 又、ジョセフはこう言ったという。
「私メリーは地球が造られる前から私は彼の為に造られた」。
「私は自分がは神の王国で救われることを知っています。神がそう誓って下さったのです。そして、神はウソをつくことはありません。彼が私に下さるものは、全て天に共に持って行くことが出来ます、なぜなら私は権威を持っていて、その力が私に与えられているからです。」
つまり、メリーが求婚を受け入れるなら、彼女は天国へ行ける、ということだ。
●ところが、メリーは結婚を断った。天使がジョセフに現れたのなら、なぜ私の所には来ないのか?その天使は悪魔からのものではないか?
しかし、ジョセフはこの天使は絶対に神からのものだ、と言い張った。
メリーは、自分も神からの直接の証拠をもらわない限り、ジョセフとは絶対結婚しない、と言い張った。ジョセフは、きっとあなたも証を得るでしょう、と言った。
ジョセフは、メリーと話した後、私を裏切って私が君に求婚したことを他の人間にバラすのか、と尋ねると、メリーは答えた。
「既婚者からこんなこと言われた何て、誰にも言ったりしませんわ!」
●でも、熱心にこのことについて祈っていた。そして、ジョセフが相談することを許した唯一の人物、ブリガム・ヤングには相談した。ある晩、メリーは母親とおばさんと寝ていた。すると、
「ベッドの前方に人が立って、自分を見つめていた。その人の服は何よりも白かった。この世のものとは思えない程美しい顔のその人は、貫くように私を見つめ、私は自分が恐れで死んでしまうのではないかと思った。それでベッドに入って布団をかけて隠れた。叔母さんが起きて白い服を着た人が窓を通り抜けて行ったのを見た。」
●メリーはこれをジョセフに話した。彼は、これはしるしだ、と言い、これからメリーの家族に起こることを予言した。それがことごとく本当になった。
●1842年2月の末にジョセフと結婚。ブリガム・ヤングが式を執り行い、ヒーバー・C・キンボールが祝福をした。スミスの店の2階にて。結婚はこの世と永遠にわたっての両方だった。【The marriage was “for time and all eternity”】
この時、メリー23歳、夫アダムとの間の3人目の子供を妊娠したいた。
アダムはこの日、遠くへでかけていて結婚式には立ち会っていない。恐らく、妻がジョセフと結婚した事実を知らなかっただろう。
●メリー曰く、
「ばぜ私がライトナー氏と住み続けたか、教会の指導者たちは知りもしないことでしょうが、ジョセフが言った通りにしたまでです。私が問題に巻き込まれない様にという理由でライトナー氏と住み続けたのです。」
●夫アダムが少し離れた所に仕事を見つけ、家を建てたので、メリーは子供たちとそこへ引っ越すこととなった。
しかし、ジョセフはメリーが自分と聖徒たちを去って違う所へ行くことを知って悲しんだ。
「ジョセフは涙を流しながら、こう予言しました。ーもし、私たちが教会を去ろうとしょようものなら、悲しむべきことがたくさん起こるだろう、財産を得たかと思えば、すぐに失い、病気になって子供たちを失うだろう。
私(メリー)は考えられない程働くことになり、疲れ切って死ぬ程になるだろう。
そして教会へ戻って来ることになるだろう」
メリーはこんな言い方はひどい、と思った。なぜって、既に彼女の暮らしはどん底だったから。
●メリーたちが引っ越しする前にジョセフはメリーたちをもう一度バプテスマし、アダムにバプテスマを受けるようにしつこく勧めたが、アダムは「僕はふさわしくないから」と言って断った。
その後、アダムはまきを切る仕事をし、メリーは縫物をして働いたが、とても貧しい暮らしだった。
●1843年、出産後まもなく、メリーはひどい病気になり、ベッドから椅子に移された時、いなづまが家に落ち、家中の人間が気を失った。その後、皆気をとりなおした。メリーはその後、病気が完全に治ってしまった。
●ジョセフ・スミスが死亡する。
●メリーは又、ひどい病気になり、死ぬのを覚悟するが、夢を見る。
「天使が現れ、ノーブーへ行って、神殿で働いているカトラー(Cutler)兄弟に会い、治してもらいなさい、と言うので、そうしたところ、すぐに立ち上がった。
2週間すると、子供たちの面倒をみることが出来るまで回復した。」と書いている。
【ブリガム・ヤングとの結婚】
●1845年5月22日、ブリガム・ヤングと結婚。しかし、アダムと住み続けた。
●モルモンたちがノーブーを去る時、ブリガムが一緒に行きたいですか?と尋ねたので、ハイ、とメリーは答えた。しかし、数日して、ブリガムとその家族が凍ったミシシッピー河を渡ろうとしていると聞き、こう日記にに書いている。
「非常に驚いたわ。多妻婚は悪魔の教えだ、という気持ちがしたーそして、ブリガムをそれを知っていた、そうじゃなければ私を置いて行くなんてことしないでしょう!私は病気になるまで泣いたわ、もうあきらめようと思ったわ、そして異邦人たちの所へ行こうと思った。
事実、私は大海原に浮かぶボートに、コンパスもかじもなく乗っているように感じたわ。」
ノーブーのモルモン人口が小さくなると、反モルモンの攻撃がひどくなってきた。
後のメリーの子孫による記録によれば、メリーを劇的にヒロイン化したこんな話が語り継がれている。
「暴徒たちに旗を振り上げてその攻撃に応戦している時、メリーおばさんは、立ちはだかったこう言った、『私が旗を振るわ!』
キャプテンの一人が来て言った、『もしお前たち家族がノーブーを出て行けば、命は許してやろう、他のモルモンは皆殺しにするがな。』メリーおばさんは言った、
『私はみんなの下へ行って一緒に殺されるわ!』」
結果的には暴徒たちはどこかへ行ってしまった。
●ブリガムはウィンター・クオーターに着いてから、メリーにも来るようにと言ってきた。しかし、アダムとメリーたちは旅するお金もなかったので、イリノイのガレーナという所へ行ってそこでしばらく快適に暮らした。
●1847年2月9日、次の子供が生まれる。メリーは腕をけがしてひどい苦しみを味わう。
●ウィスコンシン州に引っ越し、ホテルの経営をはじめ、ビジネスは順調に進む。
【毒をもられる】
●1847年の終わりに、薬を売る行商が家に来て、薬のサンプルを渡したが、これを飲んだとたん、みなひどい症状に襲われ、11歳と4歳の息子が死亡する。
この毒を飲ませた行商は捕まり、モルモンをうらんでいることがわかった。
彼は再び逃げたが、森に入って足が凍ってしまい、肉が削げ落ち、生涯苦しんだという。
メリーは、この男が人から逃げられても、神の手からはのpがれられなかった、と書いている。
モルモンを迫害する者には聖なる罰が下る、というのも代々モルモンの中で語り着かれたものだった。この後、メリーは又、子供を産んだ。1851年に又子供を産んだ。53年にも又産んだ。
【不幸が続いてユタへ移住する】
●1854年、ホテルを経営した。ここである男性をもてなすが、メリーはこの人がモルモン書に出てくる3人のニーファイ人の一人であると思っていた。モルモン書に出てくる、イエスの弟子の一人で一生死なずに人々の中で伝道し続けることになった人物。モルモンの中では有名だ。
メリーが書いているには、彼女が彼に食事を出したところ、彼はメリーのクリスチャンさをほめ、何の説明もせずに消えてしまった、という。
初期のモルモンの中では、3人のニーファイの話は必要なものだった。
●1957年に又子供を産んだ。
●土地を買い、5階建てのホテルを建てて経営を始めるが、1861年の南北戦争の影響でお客が来なくなり、借金に苦しんで土地を失う。
いつも仕事がうまくいかないで、メリーは貧困に苦しんだ。1861年に最後の子供が生まれるまで、10人産むが、4人死亡。妹のキャロラインが死んで、その4人の子供たちの面倒も見た。
●これで、メリーはジョセフ・スミスの予言が本当になったと思い、夫を説得してモルモンたちと一緒にユタへ。旅の途中、病気に何度も見舞われる。
日記には朝ごはんにコーヒー、ベーコンを食べた、と書いている。(なぜコーヒーを飲んでいるのかな?1833年に知恵の言葉が与えられ、コーヒーは飲んじゃいけないことになったんじゃないの?)
●ユタに着いてアダムは大工、メリーは縫物と教師の仕事を始める。
【モルモンの中でも存在していた差別】
●兄のヘンリーはカリフォルニアのモルモンコロニーで監督をしていtが、肉体的にも精神的にも病気になった。
ユタのモルモンは、カリフォルニアに住むモルモンを認めない傾向にあった。
「あんたたち、カリフォルニア人には主のみたまが伴っていないのよ。」
とヘンリーは言われたらしい、とメリーは書いている。
【教会にお金を援助してくれと何度も手紙を書く】
●メリーが書いている。
「ブリガム・ヤングがメリーの家族の為に、町に家を買ったと言ってくれた、苦しい目にたくさんあったから、と。」
「でも、家も、何ももらってない!どうせ、私のことなんか忘れてしまったんでしょうよ、もっと大事な仕事があるんでしょうから。」
●51歳で扶助協会の会長になる。
●1831年、9月13日に、メリーはジョン・テーラーに手紙を書き、借金で首が回らないから援助してほしい、と頼んだ。夫アダムが病気で働けない。
メリーはこの語、長年にわたって援助を求め続ける。
●67歳で夫アダムを失う。
【息子が犯罪を犯す】
●24歳の末息子、アダム・ライトナーJr、が銃窃盗で刑務所へ行った。メリーは彼の無実を信じ、ジョン・テイラーに息子を保釈してくれるようにと頼んだ。息子は私のたった一つの助けであり、良い子で全てのことに関して尊敬されるべき人物です、と言って。
●1887年10月7日、ウィルフォード・ウッドラフに手紙を書いている。
「ジョン・テイラー兄弟が死んでから、私は一円も教会から援助を受けていません。
88歳の叔母を介護するお金がいるのです。」と。
●集会で話をするように頼まれると、メリーは、よく、予言者ジョセフスミスとの結婚について、又、彼との会話について話した。
●1903年、ジョセフ・F・スミスにも手紙を書いて、援助が届いてない、と文句言っている。
●1904年4月20日、監督にも文句言っている。いつもの10分の一の支払いが届いてないって。
●1905年、4月14日、87歳でブリガムヤング大学で話をした、
やはり、ジョセフスミスとの結婚のこと。
●エメリーン・ウェルズからの手紙に、メリーはこう返答している。
「あなたから手紙がきてうれしいわ。15年も連絡をくれなかったけれどね。覚えていてもられるとは嬉しいものね。
私は一人ぼっちに感じています。
ジョセフの家族から忘れられたように感じています。
ジョセフ・F・スミスと5分間以上話したことはないんですもの。ジョセフが死んでから、霊的にネグレクトされていると感じています。」
【最後のビジョン】
●ある時、ヒーバー・C・キンボールと神殿にいた時、ヒーバーが言った。
「ライトナー姉妹、あなたは死ぬ前にジョセフに会うでしょう。」
●1868年~1905年(ヒーバーの死んだ年)に、メリーはポーチに座って讃美歌を口ずさんでいた。
「すると、突然、ドアの外に3人の男性が立っているのを見た。予言者ジョセフと兄オハイラムとヒーバーだった。ジョセフが真ん中に立ち、二人の肩に腕をまわしていた。3人が私にお辞儀してニコニコしていた。ずっと前にそうしたように、私はジョセフの青い、貫くような目をじっと見つめた。彼が私の福音への質問に答えてくれた時のように。私はあたりを見回して、夢を見てるんじゃないかと思い、腕をつねった。
3人は依然として私にお辞儀して微笑みかけていたので、握手しようと思った。
3人は私の混乱する姿を見て笑った。ヒーバー兄弟なんか、笑い過ぎて死んじゃうんじゃないかと思った程。私は恐れはなくて、喜びで満たされ、立ち上がって彼らの様へ歩き出し、手を出した。彼らは次第に沈む太陽と共に消えて行った。」
こうしてヒーバーの予言は成就し、メリーはエライザ・スノーやプレセンディア・キンボールと同じように、ジョセフの死後、彼から訪れを受けたのである。
●95歳で死去。ジョセフ・スミスの妻で一番最後に死んだ人。
私の感想
●メリーは、とても思い込みの激しい人で、ビジョンを見たと勘違いする人だったのかな、と思います。トッド・コンプトンさんも言っていますが、あの時代、苦しかった時は、奇跡が起こるんだと思い込むことが迫害や病気や死を乗り越える防御的な方法だったのかもしれません。
すごく、ジョセフ・スミスの妻であったことを自慢にしていて、それが支えだったのでしょう。でも、愛していたのはアダムだったんですね。死んで天国へ行ったら、アダムとは一緒になれないというのに。そのことを彼女は理解していたのか?疑問です。
ジョセフが、「あなたが聖徒たちから離れたら、ひどいことが起きる」と予言してそれがそのようになったとメリーは信じていたようですが、これは違うと思います。
あの時代、子供は多く死んだし、結局ユタに来ても、いつも貧乏だったわけで。脅すのも良くないと思います。
アダムはモルモンに金を貸して、それを返してもらえなかったとは、モルモンってひどい!8番目の妻シルビアの夫もステーク会長に金貸して、返してもらうどころか返済を要求したら破門されましたよね!ひど過ぎです。
メリーは霊的な経験をたくさんしたみたいですが、リーダーたちに対する不満も多いので、なんか全て台無しです。でも、ジーナ・ハンティントンみたいに自分を愛してくれているヘンリーと別れ、ブリガムの妻になって結局愛されず孤独な人生を送った人よりは幸せだったんじゃないかな、と思います。
アダムとずっと一緒だったし、子供もたくさん出来たもの。
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